プロカメラマンがiPhone11proで本気で撮ってみた

今回のiPhone11proは凄いと聞いてはいたが、実際に使ってみるとその描写力に驚かされた。
いつもの撮影環境と同じ状態で、カメラをiPhoneに変えて撮ってみるとどんな世界が見えるのかをプロのスチール、動画の料理カメラマンがiPhoneで撮影し、その実力を検証をしてみました。

<機材セッティング>

機材はiPhone 11proで撮影。携帯の画面をモニターに出力するのに50インチのTVにAppleTVを接続し、iPhoneの画面から画面共有を選択すると簡単にiPhoneの画面がWi-Fi経由でモニターで見られます。
これをチェック用モニターとして使用。あとはiPhoneを三脚に専用器具を使って固定するだけ。
ライトはLEDで350Wのハイパワーのライトをメイン光とし、あとは補助灯として4灯を配置。かなりの明るさを確保。ただ全てLEDのため作業台が熱くなる事はない。

動画撮影をしてみて

<動画カメラマン 川久保レビュー>

通常の撮影ではパナソニックのGH5やブラックマジックを使用しているのですが、今回このiPhone 11Proで撮ってみた結果その高性能な画質やハイスピード機能には本当に驚かされました。

料理撮影ではハイスピード撮影(スローモーションのように動かす)がとても大事になってきます。最近のiPhoneは240fpsで撮影ができる機能を持っています。
これはプロ機材でもかなり高額な機材でないと対応できないものがiPhoneに搭載されている事が驚きです。

今回の機材セッティングは、今回はスチール撮影と同様にシャッタースピードやISO感度を調整したため、アプリのManualというソフトをDLして、これを使って撮影。
また水しぶきが止まるようなイメージを想定しハイスピード撮影に対応すべく、シャッタースピードを最高の1/4000程度に設定にしました。
それだけに照明には明るさが必要で、今回はLEDで350Wのハイパワー照明を使用。この明るさは2Kワットのタングステンライトに匹敵するほどの明るさを確保。あとはiPhoneを三脚に固定するだけ。

実際に撮影してみて感じたのは、スマホやiPadで見るならこの撮影で全く問題がないクオリティー感である。
この小さな携帯がもはや高額なプロ機材の画質に匹敵するほどのクオリティーを出している事に驚きを感じます。
携帯だけに小さい画面での操作だったり、ピント調整やズーム機能だったりと足りない箇所はいくつかあるが、そのまま撮ってこれだけの画質が出るなら簡単な撮影はもはやiPhoneで良いのではないかと思えます。

様々な情報をスマホで見る時代になってきているいま、CMのような撮影でも「ここはiPhoneでいきますか」という声が現場で出て来てもおかしくないほどの大きなポテンシャルを持った携帯の進化には本当に驚かされます。

スチール撮影をしてみて

<スチール撮影 伊藤カメラマン>

今回、iphone11proで撮影するにあたってステーキの赤身ジューシーさ、鉄板で焼く臨場感を写真に表現していき、それをiPhoneで撮る画と、我々が通常使っているカメラがどう違っているのかに挑戦してみました。

通常スチールの現場ではストロボを使っていますが今回は定常光ライトを使用してみました。

そして、鉄板から飛び跳ねる油や煙、炎を表現するため、標準機能では詳細設定が出来ないので、今回シャッタースピードやISO感度を調整できるカメラアプリのManualを使って、極限までシャッタースピードを高くしISO感度も写真が粗れない程度で調整してみました。

実際、iphone 11proを使用して撮影してみて細部までのデティールの表現や肉の赤身の色、ステーキを焼くシズルの臨場感などその描写力に大変驚きました。これが携帯で撮れる画とは思えないほどの細かな描写力や色の再現性。

今までのiPhoneの広角レンズだけと違いiphone 11proには光学式の望遠レンズが付いているので、歪みなどがなく思った通りの構図で撮影できるところもポイントでもあります。

正直、小さな画面の中では写真だけでは普段使っているCanon 5D Mark4とほとんど遜色がないと言っても過言ではないと思います。

ただ問題点としては画面の操作性に慣れておらず、シャッターを押すタイミングや細部の設定の操作に戸惑うところはありましたが、小さなボディでこの写真が撮れるというのは素晴らしい発見でありました。